【読書感想】『#シンFIRE論』(穂高唯希)―これはもう“決意表明”だ
一言で言えば、おもしろい!
そして、みんなに読んでほしい!
本を読んで「ここまで芯に響いたのは初めて」と思ったのは、正直これが初めてでした。
“FIRE”という言葉ひとつで片付けるには、あまりに濃密で、あまりに深い。
この本には、著者・穂高唯希さんの「生き方そのもの」が詰まっています。
FIREの「その先」を描く一冊
本書はFIRE(経済的自立・早期退職)の方法論というよりも、
FIREの“その先”に何を見出すかに重きを置いた、まさに「決意表明」のような一冊です。
笑ってしまうような実体験もふんだんに盛り込まれていて、
読みやすく、ユーモアがあり、でもメッセージは鋭い。
特に響いたのは、経済的な思考法と精神的な思考法の両輪で生きる重要性を説いている点。
「お金の話」だけじゃなくて、自分の“軸”をどう持つかが問われる本です。
印象に残ったのは「ハングリー精神」のくだり
個人的に最も刺さったのは、
著者が語る「日本人のハングリー精神の低下」についての考察です。
これは、自分自身も日々会社生活で感じていたこと、
海外で出会った現地の人々との会話から感じた違和感と、まさに重なりました。
そしてなにより、自分が「異質な環境に身を置くことに億劫」なタイプであることに痛烈に気づかされてしまった…
思わず、「ザ・保守的な自分だな」と苦笑いしました。
親として、社会人として考えさせられた
この本には、ただ自分自身の生き方だけでなく、
「次の世代がどんな環境で育つのか」にも目を向ける視点が込められています。
子を持つ親として、これは本当に他人事ではありません。
今の社会に対する漠然とした不安が、「やっぱり的外れじゃなかったんだ」と思わせてくれる、そんな裏付けにも感じました。
まとめ:この本に出会えてよかった
『#シンFIRE論』は、単なるFIREのノウハウ本ではなく、
主体的に考え、自立し、奉仕できる人間になるための“人生指南書”でもあります。
この本で語られる思考法を、自分なりに一つでも多く実践して、
小さくても一歩ずつ、本当の意味で“自分で考えられる人”になっていきたい。
そして、いつかは社会に貢献できる側の一人として立てたらいいな、と思っています。
あまりに感動したので、勢いで書きました。
まだ読んでない方には、ぜひ手に取ってみてほしい一冊です。
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